« 64:ケータイにまつわる不安 | トップページ | No.66:再びスペイン、内戦のころ »

2007/10/26

65:パルケ・エスパーニャ印象記

A0_4
先月(2007.09)伊勢志摩のホテルに泊まったおり、初めてパルケ・エスパーニャ(スペイン村)を訪れ楽しい一時を過ごした。その気になれば我が家から3時間程で行ける近さながら、日頃私は「スペインは本物で味わいたい」と考えて敬遠してきた。年間数千万人を超える旅行者がスペインを訪れているというスペインの魅力は一体なんだろうか?その理由を私の目で確かめたいと。

B0_3
しかし結構いい年令になってしまった私は14,5時間もの空の旅は苦痛であり、その願望は萎むばかり。そんな思いもあって、”心ならずも”とまでは言わないがここを訪れた。写真はホテルからの遠景(1,2)、スペイン村内の建物、ハビエル城博物館内部の展示品、ショーなどである。


C0_3 入り口で貰った小冊子(*1)、”スペイン”(スペイン政府観光局・東京版)で教えられたことの第一は、「年間5,000万人を超える旅行者がスペインを訪れています」とあり驚く。
第二は「厳密に言えばスペイン料理!というものはなく、それぞれの地方独特の郷土料理がある」というくだり。スペインの魅力の根源は「食」に限らず歴史的建造物・文化財など、恐らく文化の多様性にあるのではなかろうか?D0

小冊子は更に、「料理の多様性を大きく区分すれば北部料理、地中海料理、中央大地料理、南部料理となる」とあった。(日本にはこういう分類はない)恐らくこれらの特徴は、気候・風土の違いによる食材の相違もあろうが、周縁国の侵攻と混血の歴史による異文化との交流が食文化の多様性を生み出したであろうことは容易に推察出来た。それと共に、その特殊性・多様性を守り抜こうという執念、それこそが「民族性」ではなかろうか?F0

ところで日本、僅かに駅弁などに地方色を残した料理もあるが、各地の日本食に大差はないように思う。味付け、料理法、飾り付け、食器ともに同一文化の上にある。特殊性・多様性の少ない理由は、島国のため地続きの周縁国がなく、外敵による異文化の流入が少なかったためではなかろうか。
今日問題となっている「フードマイレージ」は世界各地の食材が遙々と流通経路に乗って我が国
G0
に来ることの是非を論ずるものであろうが、その是非はさておき、食材は産出国の文化的背景、即ち料理文化まで同時輸入されるものではない。

さて、スペイン料理に戻ろう。もう大分以前の話だがたまたま聞いたラジオスペイン語講座の講師が「日本では
パエリアと言われているが本当はパエジャだ」と。ではその「パエジャ」が何故用いられないのか?この多年の疑問をインフォメーI0
ションセンターの係員に尋ねた。「日本語でも色々表現があるようなものでしょう」と素っ気ない。
昼食を取ったコロンブス広場のレストラン従業員に再び同じ質問をした。彼女は「スペイン人は時々パエジャと言いますよ」と返ってきた。「パエジャ」が私の聞き違いではないことだけは判ったが、私の周辺で「パエジャ」党は一人もいない。何故だろうか?
「パエリア」か「パエジャ」か? Webで探すと判りやすい情報があった。(*2)

1、パエリア語源
ラテン語のフライパンの意味のPATELLAパテーラから古いフランス語パエールとなり、
カタルーニア語のパエリヤになる。

2、
PAELLAの発音
パエリア、パエリヤ、パエリャ、パエーリャ、パエジャ、パエージャ、パエヤ、パエーヤどれでも良いでしょう。ちなみに並んだ順に使われている様です。

パエジャ、パエージャ(エにアクセント)はアンダルシアなまりですが、
マドリードやパエリアの本場バレンシアではパエジャ、パエージャの発音です。

とあった。これで了解できたが、この多様な表現こそがスペイン文化の本質であろうと感心したところである。(2007.10.26)

(*1):小冊子:スペイン(スペイン政府観光局・東京版)
(*2):”スペイン料理パエリアのレシピの作り方PAELLA”
    ”  ”内を、Yahoo!Japanで開くか   または     http://www.casa7.com/paella/    をYahoo!Japanで開いてください。

|

« 64:ケータイにまつわる不安 | トップページ | No.66:再びスペイン、内戦のころ »

コメント

はじめまして。パルケエスパーニャで検索していてたどりつきました。
パエリヤの件ですが、私の知り合いのパルケエスパーニャで働くスペイン人は皆「パエージャ」と言います。私自身はスペイン語で何とかコミュニケーションが取れるレベルですが、彼らは(アンダルシア出身もカタルーニャ出身もバスク出身も話してきましたが)普通に「パエージャ」でした。
スペイン語の(lla)を(ジャ)と発音する事が多いです。sevillanasはスペイン村のコンテストでは「セビリャーナス」と言ってますが、スペイン人たちは皆「セビジャーナス」と発音してます。
 余談ですが数年前のホアキン・コルテスの映画「Gitano」を邦題で「ジターノ」とありましたが、本当は「ヒターノ」です。スペイン人に「ジターノ」って言ったら通じないでしょうね。

投稿: Benitez | 2007/10/28 14:00

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/24683/16880496

この記事へのトラックバック一覧です: 65:パルケ・エスパーニャ印象記:

» スイスの勤務は3ヶ月の試用期間 [スイスで仕事をしながらスイス生活文化を学ぶスイス滞在生活ガイド]
スイスの職場では、3ヶ月の試用期間があるのが一般だ。 日本料理屋でもそうで、雇用契約書をサインした際に教えてもらっていた。 [続きを読む]

受信: 2007/10/27 13:13

» 志摩スペイン村と志摩地中海村に行ってきた! [志摩スペイン村*旅行に行けちゃった!]
志摩スペイン村と志摩地中海村に行ってきました 志摩スペイン村に行きたいな〜と、ずっとずっと考えていました。 長かった夏もやっと終わったようで、すっかり秋になり、 三連休も過ぎてしまいましたが・・・・・ 志摩スペイン村に行こう!と決めて、行ってきました。 ...... [続きを読む]

受信: 2007/10/28 11:44

« 64:ケータイにまつわる不安 | トップページ | No.66:再びスペイン、内戦のころ »