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2008/03/22

No.71後期高齢者とは何だ?火災警報機とは何だ?

政府が決めて世間に広く用いられる「名称」は、誤解や不快感を与えないように慎重に決めて欲しいもの。                                   Slabisenri_cap
(1)後期高齢者
この四月から私は非情にも「後期高齢者」と呼ばれることになった。75歳以上が全員この制度に移行する。ちなみに65歳から74歳までが「前期高齢者」である。
Webを開くとこの制度への疑問がかなり見られるが、私はこの制度の善し悪しを論じようというのではない。「もうお前さんは人生最後のステージ、後がない人間だ」と聞こえるこの言葉に苦情を言っているのだ。こんな言葉を作った犯人は誰だ?高齢者への理解や配慮があればこんな名前は付けなかっただろう。
では「どんな名前をお好みか?」と問われれば私とて名案はないが例えば10年毎に第1期高齢者、第2期高齢者、第3期高齢者…などと命名すれば健康への向上心も希望も湧き、医療関係者にも現在の年令ステージが一目瞭然ではないか?

ところで、最近我が家の近くにLABI千里中央というヤマダ電機の豪華な店舗がオープンした。1週間ほど経った3月13日、私は混雑の落ち着き待って覗いてみた。「後期高齢者」だって好奇心は若いものに負けないのだ。
添付した写真の位置で、30分ほど人の流れを観察する。平日ということもあって学生や若者は少なく、代わりに幼児連れの若い主婦、四月から「前期高齢者」と呼ばれるであろう人達、それに我々のような「後期高齢者」も結構目立つた。杖を突いた人も、車椅子の人達も新しいものへの好奇心を持って店に吸い込まれてゆく。
私が目を見張ったのは黒のスーツをぱりっと着こなした若いビジネスマンが店に入ってゆく姿だった。メーカーのセールスマンが新店舗への挨拶を兼ねて売れ行きを視察するのであろうか。

広い店内はさほど混んでいなかったが各フロアーに溢れた、それでいて整然と配列された電機製品群に私はただただ感心して見回った。だがここはメーカー同士の鎬を削る血なまぐさい修羅場でもあるのだ。客足や売り上げを気にして一喜一憂するのは店側だけではあるまい。メーカーセールスマン同士の目に見えぬ火花を見る思いであった。
数日後ヨドバシカメラ(梅田)に立ち寄った私はここでも黒のスーツをぱりっと着こなした若い人達に出遭う。彼らは胸に「入店許可証」を下げていた。先日の私の推測は的中したようだ。

(2)火災警報器                                       Ssenribairincap
ウイキペディアの「火災報知器」の項には「2006年6月1日に改正消防法が施行され、新築住宅の寝室や階段などに火災報知器火災警報器)の設置が義務付けられ、既存の住宅についても、遅くとも平成23(2011年)5月中までの設置が義務化された」とある。私は数年前この「火災警報器」設置義務を聞いたとき「火災警報器」という表現に引っかかった。これはおかしいと。このブログを書くにあたり、色々調べて見て、ますますその思いを深くする。

従来この種の製品は「火災報知器」と呼ばれ、Webには「社団法人 日本火災報知機工業会」という組織もあることが分かった。同一目的の商品に何故今回は「火災警報機」と命名したのか?Ssenribairin2_cap
結局、この文章の冒頭のように現在は火災報知器(火災警報器)というように言い換えて二重に表現されているようだ。ただ、この種機器のメーカーだけが忠実に政府通達の通り「火災警報器」を採用している。

私は、もし家の中で火災の火種が発生すればもはや「警報」を発信する段階ではなく、当然「報知」をしなければならないと言いたいのだ。警報には予告的ニュアンス、即ち時間的余裕が感じられる。
辞書の「報知」には、知らせること。(例えば)「火災…器」とある。他方「警報」には「暴風・大雨・洪水・火事・空襲などの災害や危険の迫ったことを告げ、警戒を呼びかける知らせ」とある。

我々世代は戦時中に米軍爆撃機による空襲の体験がある。敵機飛来の時間的余裕に応じて「警戒警報」であり「空襲警報」であった。時にいきなり空襲もあったそうだがそれは例外的ミスである。そういう体験の知恵でいえば自宅の「火災」に「警報」はない。
ここは何故「火災警報器」となったものか教えて貰いたいところである。(2008.03.22)

社団法人 日本火災報知機工業会:  http://www.kaho.or.jp/
ウイキペディア「火災報知器」:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E7%81%BD%E5%A0%B1%E7%9F%A5%E5%99%A8

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