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2009/05/29

No.82 花と現代美術品

S090421cap_3 狭い我が家の庭でも4月、5月の庭の緑は目に優しく、生気に溢れている。一年のうちで私が一番好きな季節である。
花の命は短く切ないといわれる。なるほどムクゲ、アサガオなどのように朝開いて夕方に萎む花(槿花キンカ)も多いが、そんな花でも蕾が沢山ついて次々と開いてゆき、結局半月近くも楽しませて呉れるときがある。
一期一会の気持ちから、この花の最高の美しさはいましかないと思うときや、もう来年の出逢いは無いかも知れないと思うとき、いきおい私のデジカメは出番が多くなる。

S090421_2 しかしこうしたブログに発表するとき困るのが花の「本名」だ。私は植物の専門家でもないし、身近に図鑑や文献もないので、正しい花の名前を知らないことが多い。結局無責任ながら我が家での通称が大手を振って世間を渡ることになる。                 

若い時は図書館の分厚い図鑑をめくって花の名前を確かめたこともあるが、今日では便利なインターネットのお蔭で、他人のHPやウイキペディアなどから、名前や原産地などを参考にさせて貰うこともある。しかし注意しなければならないのは、中には「孫引き」もあって、全幅の信頼は出来ないことだ。          S090519cap                                                                                

私が嘗て技術者をやっていたとき、誤植か不注意な孫引きからか、技術図書中の引用文献の原典に到着できなかったことがあった。

また、数年前のこと。インターネットでルーブル美術館の1日の入場者数を調べたとき、コピーかと思われる程4万人/1日という数字が見られ、それでは年間ざっとみても1200万人かと驚いたが、恐らくこれこそが孫引きではなかったろうか。
最近再度ルーブル美術館の入場者数を調べたところ、この4万人/1日説のほかに年間500万人説、840万人説なども見られて大分常識的になってきたようで一安心したところだ。

ここに登場させた花の写真は、作品1枚のために20枚位撮影している。それを可能にしているのが庭先の花だからということと、デジカメのおかげである。勿論花が好きでHPを作っている人達は私と同じようなことをやっておられるに相違ない。

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ところで私は、「この花は美しい」、「この写真は美しさをよく表現できた」と自慢して皆さんに押しつけているところがある。
だが時に私は、花に対する感性、感覚的能力、或いは美意識は人間に共通したものかどうか?と疑問に思うことがある。もっと広くいえば「真・善・美」は人間の普遍妥当な価値であろうS090525か?という疑問である。

私は「現代美術」というものが全く理解できない。「醜悪」とまではいわないまでも「ときめき」を感じないのだ。しかしそういった前衛的作品にお金をかけて美術館を建設しようというのだから、評価できる人もいるのであろう。そう考えれば「美意識は人間に共通する普遍妥当なもの」と考えては間違いかも知れない。「美意識は人それぞれであり、自分の好悪、価値観を他人に押しつけてはならない」と。

先日(2009.05.27)の朝日新聞大阪北摂版によれば府は90年代総額9億5562万円を投じて7,800点の現代美術品を購入しているが、府立現代美術センター構想(1988)がその後景気悪化による財政難で2001年に白紙となり、展示場所や保管場所に苦労していと書いている。それら作品の一部であろうが以前から大阪モノレール駅構内のコンコースに展示してある。私は「美しさ」を全く感じないでいるが、立ち止まって熱心に見ている人もいないようであり評価出来ない人が多数派であろとも思う。

S090525cap_2 こういった現代美術品の評価に比べると花の美醜、好悪の評価は単純、明快といえよう。

尤も、今後園芸研究者や業者によって色彩がよりどぎつく、或いは形状がより複雑怪奇な品種が生まれ、一部人間の嗜好に答えることははありうるかも知れない。

しかし本来花は虫や鳥を誘惑して受粉や種子飛散の手助けを期待するものであり、目立ちやすい色彩、蜜や香りなどは、そのためのものであろう。
本来花は我々人間を喜ばそうなどとは金輪際考えてはいまい。しかし園芸関係の研究者や業者の努力だけは人間の美意識(多数派)に答えるように努力して欲しいと思うのだ。いかがなものであろうか?(2009.05.29)

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